
アンチチートデータの報告
レジェンドの皆さま
シーズン26の後に行う、チート対策に関するデータ共有へようこそ!
私たちのチームは、『Apex Legends』の競技的な健全性を維持し、改善していくことに常に力を注いでいます。
このブログは、私たちが行っている継続的な取り組みについて、より透明性をもって情報を共有するために存在しています。
このデータの共有は、チームのすべての活動を反映しているわけではありません。
というのも、私たちはチート製作者たちに手の内を明かしたくないため、共有できる範囲に制限があるからです。
その裏では、常により多くの新しい対策が進行しています。
新たな報告事項
シーズン26では、チート対策チームが新しいボット検出モデルを導入しました。
また、Easy Anti-Cheat(EAC)との協力により、複数のチートベンダーに対応する新しい検出システムを展開しました。
この検出はDirect Memory Access(DMA)検出を拡張したものであり、これら2つの追加により、
レベル上げ済みのアカウントを購入する行為をより難しくし、アカウント販売市場を抑制する助けになると考えています。
この結果として、ゲーム内で見られるチーターの数が減少し、
ゲーム全体の健全性が向上することを期待しています。
さらに、私たちのチームは、チートを動作させるよう改造された携帯型ゲーム機を特定し、それらをBANすることにも成功しました。
では、データを詳しく見ていきましょう。
下記の折れ線グラフと表を確認しながら、この情報を解説します。
感染率

マッチ感染率(Match Infection Rate, MIR)とは、チーターが含まれている試合の割合のことです。
60人のプレイヤーのうち1人でもチーターがいた場合、その試合は「感染」としてカウントされます。
MIRについてのより詳しい情報は、前シーズンのチート対策ブログをご参照ください。
まずPCのMIRを見てみましょう。
上記の表のとおり、シーズン26のローンチ時点では、計測を開始して以来もっとも低い5.8%を記録しました。
スプリット期間中には、これまでどおり一時的な上昇が見られましたが、
それでもシーズン26のスプリットのMIRは過去のものより低く抑えられました。
コンソールにおいては、直近のスプリット開始時にやや上昇が見られます。
しかし、折れ線グラフを見ると分かるように、増加したとはいえ依然として全体的には非常に低い数値です。
私たちは、非認可の周辺機器をより正確に検出できるよう、検出モデルの改良にも取り組んでいます。
これは、コンソール版プレイヤーの体験をより良くするための重要な要素でもあります。
全体として、この数値は低ければ低いほど良い指標です。
私たちはこの数字をさらに下げることを目指し、今後も継続して改善を進めていきます。
アカウント停止

チート対策チームは、毎スプリットごとに強い意志と集中力をもってチーターの特定・排除を行っています。
シーズン26だけで、ボット行為・チート行為・不正利用などを理由に92,000件を超えるアカウントをBANしました。
ここでBANの手順について少し説明します。
通常、まず24時間の一時停止を行い、疑わしいアカウントを素早くエコシステムから排除します。
その後、チート対策チームが詳細な調査を行い、
より重い(または永久的な)BANが妥当かどうかを判断します。
これが理由で、一見「短期間のBAN」しか受けていないように見えるケースがあります。
しかし多くの場合、それは一時的な措置であり、調査が完了するとより厳しいBANが下されます
プレイヤーからの通報に関して
最新のスプリットにおいて、コンソールでのRPU(Reports Per User)が最近のシーズンの中で最も低い値となりました。
この減少は、チーミングやボット行為をより効率的に検出できるようになった、
検出モデルの改良によるものです。
シーズン中盤に、私たちは次世代のボット検出モデルを導入し、
最初の2週間で1,000件以上のアカウントをBANしました。
通常、スプリット期間にはRPUが上昇する傾向がありますが、
今回はボット通報が減少したため、ローンチ時よりも低い数値を記録し、
計測開始以来もっとも低いスプリット値を達成しました。
EAアカウントを保護するため
最近、アカウントの不正アクセスがいくつか発生しました。
サポートチームは、これらのアカウントを所有者のもとに戻すことに成功しています。
アカウントを安全に保つために、次のステップを行うことを推奨します。
・2段階認証を有効にする(手順はこちらを参照)
・パスワードを複数のサイトで使い回さない
・オンライン上で共有する情報には注意する
さらに詳しく知りたい場合は、「EAアカウントを安全に保つためのガイド」をご覧ください。
今後に向けて
私たちは今後も、可能な限り高い透明性をもってチート対策に関する情報を共有していくことに努めます。
ただし、チート制作者や不正行為者に手の内を知られないよう、
すべての情報を公開できるわけではありません。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
チート対策に関する次回の報告で、またお会いしましょう。












