APEX開発者によるマッチングに関する質問の回答
①マッチメイキング中に射撃訓練場で待機しながら過ごせるような機能の導入は検討されていないのでしょうか？
回答：これは間違いなく私たちが非常に取り組みたいと考えていることの一つです。
しかし、残念ながら現時点では対応すべき課題の優先順位のリストには入っていない状態です。
特に今年に関しては、プレイヤーのマッチメイキング体験の改善、ソロキューの体験向上、ランク報酬・進行の改善などを優先事項として取り組んでいます。
➁ミックステープモードにおいてスキルベースマッチを適用しない理由や意図はありますか？
回答：ミックステープモードにおいて、スキルベースのマッチメイキングを導入しようとしたことはあります。
しかし、このモードのプレイヤー人口が少ないため、待ち時間が不自然に長くなってしまい、スキル差が小さくなるマッチングができるようにはなりませんでした。
そのため現在は、そのゲームモードごとの直近のダメージ量（例：コントロール、TDMなど）を基準にしたマッチメイキングを行う方針としています。
③ソロでプレイするユーザーはソロ同士で、フルパーティでプレイするユーザーはフルパーティ同士でマッチングするようなシステムの導入について、検討の余地はないのでしょうか？
回答：実際にこのようなマッチメイキングのテストは行ったことがあります。
しかし、そのテストの分析結果では、マッチのスキル幅や待ち時間に改善は見られませんでした。
主な理由は、プレイヤーの母数が分割されてしまうことにあります。（特にソロやデュオがトリオと全くマッチングしなくなってしまいます。）
ただし、マッチングをより柔軟にする「ダイナミックマージ」という仕組みのテストを続けています。
これがうまくいって、かつ十分なプレイヤー数がいる状況になれば、ソロ・デュオとフルパ（トリオ）を別々にマッチさせることも、また検討できるようになります。
④現在のマッチメイキングシステムでは、パーティ人数に関わらずポイントの減少割合が一律であり、不公平に感じています。パーティ人数に応じてポイントの減少割合が変動するようなシステムの導入について、検討の余地はないのでしょうか？
回答：
私たちは体験を改善するために様々な選択肢を検討していますが、その中でも最も実現が難しく、優先度も低いのが、
1）ソロキュー専用モードの実装
2）ソロプレイヤー専用の別のRPシステムを作ること の2つが挙げられます。
2つ目の案（ソロ専用のRPシステム）は、ランクの分布バランスを崩しやすく、プレイヤーの実力とRPがかけ離れてしまう恐れがあります。
その結果、同じランク帯でもスキル差が大きくなってしまい、マッチ体験が悪くなってしまうことにつながります。
また、そのRPはソロで獲得したものなのか、フルパで獲得したものなのか、といったように、RPの価値や意味が曖昧になってしまい、プレイヤー同士の比較も難しくなります。
個人的には、それらを同じ基準で比べるのは現実的ではないと思います。 私たちが直近で取り組んでいるのは、「チームメイトのマッチング改善」です。
これにより、プレイヤーの目的やプレイスタイルがより合うようにしていきたいと考えています。
同じスキルレベルでも、良いチームメイトとは限りません。 特にハイレベル帯では、プレイの細かな違いやコミュニケーションの影響が大きく、そこがチームの成功を左右します。
私たちの課題は、「プレイヤーの期待に合う仲間」と「自分が良いチームメイトだと思える人」とマッチングさせる方法を見つけることです。
