
SYRALEオーナー”テレ氏”インタビュー!
10月1日にチームを設立。10月12日のYEAR5 SP2プロリーグのRegional Finalで優勝し!設立2週間足らずで札幌の世界大会行きを決めた奇跡のチーム SYRALE。今回はオーナーテレ氏にSYRALE設立のストーリーを伺う機会をいただきました。※テレ氏のお仕事の関係で、インタビューはテキスト形式でお届けします。

◆SYRALE設立のきっかけは?
管理人:APEXの競技シーンを追いかけている人は、今月チームが設立されたばかりの新しいチームがいきなり世界大会への出場権を獲得して、びっくりしていると思います。SYRALEってどんなチームなのだろう、母体は?運営している人はどんな人?といろいろと興味しんしんだと思います。今日はSYRALEのオーナーのテレさんにインタビューの機会をいただきました。よろしくお願いします。
テレオーナー:よろしくお願いします。
管理人:まず、チーム設立のきっかけと経緯をうかがえますか?
テレオーナー:わかりました。もともと、私たちはeスポーツのチームを運営することはまったく考えていませんでした。eスポーツと接点をもったきっかけはホロライブのアキ・ローゼンタールさんの配信を見ていて、V最協決定戦でルーキーでリーダーになったアキロゼさんとチームメイトのdtto.(ディット)さん、めいかさん、コーチのなっちさん・むかいさんの配信が面白く、それがきっかけでApexを見るようになりました。
その後にご縁があり、むかいさんが所属されていたxTiesさんのスポンサーをさせていただきました。
スポンサーをさせていただき、しばらくしたころに弊社のXの公式アカウントに、とあるファンの方から『LFTのNewBと契約してプロリーグに参戦しませんか?』というDMをいただきまして、面白そうな話だったので業界関係者の方にお話を伺ったところ『NewBは、いいチームですよ』とお勧めされたので選手にコンタクトをとってみることにしました。
管理人:え?ファンのDMがきっかけだったのですか?
テレオーナー:はい、ファンの方のDMがきっかけです。最初はチームを創るのではなくスポンサードで考えていました。APEXのチームをもつということの経済的な合理性がどうしてもみえず、チームをもつことに魅力を感じませんでした。自分たちの会社がeスポーツのチームをもつことにより、もしも業績にマイナスの影響がでたら今の運営母体の会社の従業員の皆さんに迷惑がかかってしまうかもしれない。私たちは従業員の皆さんを守られなければなりません。スポンサーであれば支払うお金も最初に決まるので最初はスポンサーをさせていただけまんか?という話を家長さんにしまた。ただ、彼らと話をしているうちに
『ファンを大切にする気持ち』、『自分たちが企業や業界から声がかかるようになるには何が足りていないのか?それを考える自己ブランディングの向上心』『礼節』 話せば話すほど彼らのプロ意識と向上心、現在の自分たちに天狗になることなく上を目指す姿に惚れ込んでしまいまして、いまの3選手であればと、思うようになり選手たちの人柄に惚れてチームを立ち上げる決意を固めました。
管理人:お三方でなければ、チームをつくってなかったということですか?
テレオーナー:はい、他のどんな強い有名選手であってもチームをつくるという決断はしていませんでした。
管理人:おお、それは素晴らしい巡り合わせですね。私もNewBの皆さんが企業チームとして活動できないものかとずっと思っていたのでとても嬉しいです。APEX界隈のファンの皆さんもとても喜んでいると思います。
◆他のeスポーツタイトルに魅力は感じられますか?
管理人:もともと、APEXのチームをつくることも考えていらっしゃらなかったということですが、APEX以外のタイトルはどう思われていますか?
テレオーナー:経営者として、APEX以外のタイトルでチームを持つことに今は興味をもっておりません。APEXのように世界大会がこれからも日本で開催されるタイトルが、たくさんでてくればeスポーツももっと盛り上がってくると思います。今はSYRALEを立ち上げたばかりで、まずはAPEX部門とストリーマー部門のメンバーをしっかりとサポートする体制をしっかりと構築することに専念します。
今後、両部門にもプラスになるような算段がたつ計算ができるようであれば、他の部門を考えることはあるかもしれませんが、まずは今のメンバーをしっかりとサポートしたいです。
管理人:素晴らしいお考えですね。チームの皆さんは幸せですね。
◆APEX部門の方向性
管理人:チーム設立2週間たらずで世界大会進出を決められ、なかなか難しいのではないかと思うのですが今後のAPEX部門の方向性を伺いたいです。
テレオーナー:世界大会の話が出ましたが、実は家長選手からは目標はサウジアラビアのEWC出場と言われていたのでまさか、世界大会に出れるとは思っていませんでした。
※APEX部門の現メンバーが3人で活動をしたのはEWC後なのでSP2は、十分な準備期間がとれないと考えていたそうです。
管理人:え?
テレオーナー:嬉しい誤算です。いまは前倒しでいろんな準備を行っています。
管理人:多くのチームが1年契約。負けたら契約終了なので新設のチームがYEARをまたいでのチーム運営を最初から考えられているということに驚きました。
テレオーナー:APEXのチームの運営の課題の1つが、メンバーの入れ替えが多すぎるところだと私は考えています。うちは強さを求めてはいません。3選手の人柄で採用をさせていただきました。長くチームにいていただきたいと思っています。35歳ぐらいまでは、チームにいて一緒に戦っていただきたいと思っています。
管理人:それは、本当にずっとってことですね。
テレオーナー:私はAPEX自体がまだ5-6年のゲームなので、選手にもっと投資をして長期で育成していくべきだと考えています。選手のプロデュース、売り出しかた、ブランディングも時間をかけてしっかりやりたいと考えています。
管理人:今のプロシーンは、1年ごとのチーム変更がほとんどで、なかなか、チームと選手が固定化してそこからのブランディングをしていくことが難しいですね。おっしゃるとおりです。他のスポーツとは、そこが大きく違いますね。
テレオーナー:はい、チャレンジしていきたいと思います。
管理人:素晴らしいです。先程、35歳ぐらいまではというお話をされていましたが、チームの運営母体の会社で他の仕事もされるというイメージですか?
テレオーナー:いえ。35歳までプロ選手です。
管理人:あ、選手でということですね。
テレオーナー:はい。FPSは選手寿命が短いのが一般的ですが、彼らは、APEXというゲームに限った話ですがもっと長い期間、ずっと成長していけると思います。3人1組で20チームで戦うゲーム、読みあいの要素が高いのでゲームなので反射神経勝負以外の部分で、ずっと一線で戦っていけると思います。
管理人:格闘ゲームは人ヨミの要素が大きく、ストリートファイターなどは、アラフォーのべテランの選手が活躍されています。APEXでも同じようになっていくとお考えということですね。
テレオーナー:はい。そう思います。格ゲーと同じように年齢の問題もでてくるとは思いますが、彼らはそれを超えて成長を続けられると思います。
管理人:なるほどありがとうございます。この流れでAPEX部門の強みと売りを教えていただけますか。
◆APEX部門の売り
テレオーナー:私も、もともとAPEXの配信を見ていた1視聴者なので的確なことを言えているかわかりませんが
表裏なくファンのために今まで自分たちを支えてくれた方に何かを返せるよう、自分たちの活動の仕方を考えられる人柄だと思います。
強さでいったら、おじいちゃんなんて言われていますが、私個人としては30超えてもプロの第一線でこの三人ならタイトルをとってくれるメンバーだと思います。バトロワである限り、うちのチームは成長し続けることが出来るチームです。彼らの反省会を見て思いました。
◆チームの運営方針
管理人:チームの運営方針を伺えますが。
テレオーナー:方針といえるものは特にはないです。
しいていうならチーム名のSYRAL(シラル)は、Synergy(協力)とPrallel(並び立つ)の造語なのですが、チームも選手もファンも皆で並び立って協力していければと思います。SYRAL(シラル)という名前もAPEXファンの友人がつけてくれました。
皆でつくっていく。それがSYRALです。選手の入れ替わりが多い業界ですが、選手の皆さんともファンの皆さんとも可能なかぎり長く一緒に歩んでいきたいと考えています。
◆SYRALの運営母体は?
管理人:そんな、素敵なSYRALの運営母体の話を伺ってもよろしいですか?
テレオーナー:神奈川県川崎市で障がいをおもちの方が、助け合って暮らしていくシェアハウスを運営している会社になります。現実問題として障がいをもつ人たちも、いつか親元をはなれないとなりません。親元を離れたあとも彼らが我が家と思える場所が必要だと思いました。介護福祉の分野でも特殊な分野ではありますが、皆が安心して暮らせる家を目指して日々過ごしています。
管理人:入居者の方もAPEXの試合は、見られているんですか?
テレオーナー:はい。100インチのモニターでAPEX部門の試合を一緒に見ます。19歳の野球やサッカーが好きな子は、SYRALのユニフォームを早く欲しいと言ってくれています。外出も、なかなかままならない方もいますので障がいを持つ方にとってeスポーツの大会や配信を見ることは人生において、大切で貴重な娯楽の1つと言えます。
世界大会進出を決めたプロリーグのRegional Finalも一緒に見ました。私は大泣きしていたのですが、皆も、興奮しながら、これ、勝ったんだよね、勝ったんだよね、おめでとうって、言って一緒に喜んでくれました。すごい熱量でした。
管理人:素晴らしいですね。
テレオーナー:ありがとうございます。今の会社を設立しておかげさまで3年がたちました。

◆チームの目標
管理人:チームの目標を伺いたいです。
テレオーナー:選手たちはもちろん、日本のチームが成し遂げていない世界大会での優勝を目指していると思います。私としては彼らを最大限サポートしていきたいと思います。そして、可能な限り長く人生を共に歩んでくれることを、選手やスタッフ、ファンの方、このチームに関わった全ての方の人生がよりよいものになることを願っています。
◆ファンの皆さんにメッセージを
テレオーナー:いつも選手を応援してくださっている皆様へ。
SYRALEはファンの声で、できたチームです。ファンがいなかったら存在さえしなかったチームです。産んでくれて有難うございます。
いつまでも選手の横に並び立ち、共に協力し合える関係を築けたらと思います。
そして、多くの人に少しでも介護業界のことを知っていただけたら個人的には嬉しいです。
管理人:貴重なお時間と、お話ありがとうございました!












